
企業の労務管理や法令遵守をサポートしてくれる社労士は、経営にとって重要なパートナーです。
しかし、数多くいる社労士の中から信頼できる専門家を見つけるのは簡単ではありません。
社労士の探し方と選び方のポイントをご紹介します。
まずは自社のニーズを明確にしましょう。
労働社会保険の手続きだけでなく、就業規則の作成や働き方改革、外国人労働者の雇用支援など、必要な業務範囲を整理します。
目的に合った専門性を持つ社労士を選ぶことが成功の鍵です。
社労士と顧問契約などを結ぶ目的を整理したうえで、社労士事務所の規模や設立年数、得意分野を調べましょう。
経験豊富な事務所は様々なケースに対応できる可能性が高いです。
自社の業種や規模に合った実績があるかどうかが重要になります。
社労士を探す際は都道府県内もしくは、片道1時間以内くらいの距離で探すのが一般的です。
昨今はリモート面談をすることもでき、全国から優秀な社労士に相談することができます。
しかし、必要に応じて対面で相談した方がいい場面もあり、脱コロナ以降は遠方の社労士を利用する需要が減少しています。
社労士事務所によっては遠方への訪問は出張料・交通費を請求される場合があるので注意してください。
訪問費用が発生する基準は社労士事務所によって異なりますが、片道50kmもしくは片道1時間以上の距離だと有償になるケースが多いです。
リモートと対面を併用する形もおすすめで、近隣にこだわる必要はありません。
必要に応じて手軽に対面相談できるエリア内で、自社に合った評判が良い社労士を探しましょう。
社労士を探す方法は主に以下の3種類があります。
おすすめの探し方は、目的や重視したいポイントを整理したうえで社会保険労務士会に相談することです。
料金の安さを重視したい場合は、Google検索や紹介サイト、口コミ情報などを参考にするとよいでしょう。
経営者仲間などの知人から紹介してもらった社労士を使うケースが非常に多いです。
身近な人が実際に使っている社労士なら安心できますが、社労士はそれぞれ特徴と得意分野が異なります。
知人の所では相性が良くても、自社ではミスマッチになってしまうケースがあるので注意してください。
社労士法によって社会保険労務士として業務を行うには、社会保険労務士会への登録が義務づけられています。
全国社会保険労務士会連合会の社会保険労務士名簿に登録することと、各都道府県の社会保険労務士会への入会が必要です。
登録をしなかった場合は資格保持者であっても社会保険労務士を名乗ることができず、独占業務を行うこともできません。
全国社会保険労務士会連合会のホームページにて、都道府県別および支部別に登録されている社労士一覧が公開されています。
会員ごとの特徴に関する情報はなく、ホームページなどのリンクもないケースが多いです。
近隣や特定のエリアで社労士を探したい方は、会員一覧からエリア内の社労士情報をチェックしてみてください。
当サイトが推奨する社労士の探し方は、各都道府県や支部の社会保険労務士会に相談して、目的やニーズに合った社労士を紹介してもらう方法です。各都道府県などの社会保険労務士会に問い合わせをして、おすすめの社労士情報を聞いてみてください。
一例として愛知県社会保険労務士会は、総合労務相談や労働紛争解決センターなど目的別の相談窓口を用意しています。
助成金などを有効活用したい場合、対応可否や社労士の積極性を事前に確認しておきましょう。
厚労省が提供する助成金の申請書作成・提出代行は社労士の独占業務ですが、助成金関連の業務をやりたがらない社労士がたくさんいます。
助成金の申請代行などは社労士の手間が多く、クライアントが嘘をつくなどして不正が発覚した場合は社労士側も罰せられる仕組みとなっています。
そのためか助成金に対応しない社労士や、新しい助成金情報が入ってきても積極的に案内しない社労士がいるのも事実です。
熱心で良心的な社労士を選べるかどうかで、企業の収益性が変わってくる場合があります。